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「うちもSNSやったほうがいい?」広報担当が知っておくべき Instagram運用開始前の準備

はじめまして、アドストーリーズでSNSまわりの担当をしている「りっか」と申します。

今回は、広報担当者の方からご相談をいただくことが多い
「SNS運用の準備」についてまとめてみました。

「最近、競合他社はInstagramやってるみたいだけど、うちはどうしよう…」
「SNSやったほうがいいのは分かるけど、何から始めればいいの?」

そんなモヤモヤを感じている広報担当者の方へ、この記事では
「まずはInstagramから始めてみる」ことのメリットや、
アカウントを開設する前にしておきたい準備についてお話しします。

SNSは、いまや企業の広報活動に欠かせない存在です。

特にInstagramは、ブランディングやファン作りにおいて効果的なツール。
この記事を読むことで、「まず何から手をつけるべきか」が見えてくるはずです。

日々の業務の参考になれば幸いです。

 

なぜ企業はInstagramを活用すべきなのか?

SNSにはさまざまな種類がありますが、その中でもInstagramが企業の広報宣伝に向いている理由は大きく3つあります。

・視覚的にブランドを伝えやすい
・ユーザー層が幅広く、購買にもつながりやすい
アルゴリズムによる拡散力が期待できる

日本のInstagramユーザーは、3,300万人以上(2019年の公式発表より)。

さらに「Meta Marketing Summit Japan2023」では、Meta社の日本支社社長である味沢氏より、
Instagramのユーザー数は4年で3,300万人の倍以上、つまり6,600万人以上と推定される発言がありました。

各SNSにはそれぞれ特徴がありますが、Instagramの特徴は、画像や動画で伝えられる表現の幅の広さ。

女性ユーザーの割合が多く、特に、飲食・美容・教育・採用など、“人の雰囲気”や“世界観”を伝える必要のある業種にはぴったりの媒体です。

Instagramは「どんな会社なのか」「どんな人が働いているのか」がダイレクトに伝わるため、信頼感を築くきっかけにもなります。

 

企業がやりがちな間違ったスタート

Instagramをやる前には、アカウントを開設するよりも先に行ってほしいことがあります。
それは、「運用の目的」を決めることです。

旅行の時は、みなさん「目的地」を決めて行かれると思います。

目的地は地図上のどこにあるのか?
新幹線と飛行機どちらを利用しようか?
宿泊先は観光地から近い方がいい?駅から近い方がいい?など、

せっかくの旅行なので、短期間で最大限に時間やお金を活用して充実した体験を作られると思います。

けれど、これがInstagramになると、「とりあえずアカウント作ってみよう」「とりあえず若い子にやってもらえばいいかな」と考えてしまう方が、とても多いんです。

そうなると、限られた時間やお金を使って、最善の戦略を立てようにも難しいですよね。

極端な話、「とにかく速いから」と乗ってみた飛行機が、全然知らない異国へたどり着き「これでよかったのかな?」という状態。

なので、まずはアカウント開設よりも、「運用目的」を決めることから始めてみてください。

運用の目的には、以下のようなものがあります。

・商品・サービスの認知度アップ
・優秀な人材の採用
・見込み顧客の獲得
・店舗への集客
・良質なファンやリピーターの獲得

Instagramは、アルゴリズムの仕組みによって、私たちが寝ている間も必要な人に情報を届ける大切な資産になります。

無駄な時間や予算のかけ方を防ぎ、「これでよかったのかな?」とならないために、目的をしっかり決めましょう。

 

投稿開始前の準備を大切に

目的が決まったら、投稿を始める前に、最低限の準備をしておくこと。
これが日々の運用をスムーズにする大切なポイントになります。

1. 3C分析をする

顧客ニーズ・同業他社の発信内容などをリサーチして、自社の方向性や差別化ポイントを言語化します。

特に、顧客のリアルな悩みを収集したり、自社の強みを知るためにも、最低20アカウントはリサーチしましょう。

 

2.KGI(ゴール)とKPI(目標)と決める

リサーチ結果などをもとにして、競合や顧客の動向が知れたら、KGI(ゴール)とKPI(目標)を数字で立てます。

目的からが逆算して数値化することで、毎月の振り返り、施策決めなどの際にアカウント運用の指標となります。

 

3. ターゲット・ペルソナを決める

自社のサービスを届けるターゲット・ペルソナを決めます。

Instagramは、「フォロワーが多い=集客できる・商品が売れる」わけではありません。

フォロワーの中には、

・なんとなくフォローしてみた人
・いいねやコメントをするけど商品は買わない見込み客
・新商品が出るたびに購入してくれたり、リピートしてくれる根強いファン

など、いろんな方がいるからです。

では、なぜ「集客できる・商品が売れる」アカウントがあるかというと、それは「ターゲットの感情を動かしている」からです。

たった1人のペルソナを設定し、その人に響く投稿を作ることで、同じような価値観を持っている人の心が動く。

その結果、売れる商品・アカウントになるのです。

この部分は話すととても長くなるのでまた、別の記事でもお話します。

 

4. コンセプトを決める

コンセプトは「誰に」「どうなってもらうために」「どんな価値を届けるか」アカウントの方向性を言語化したものです。

例えば、コンセプトが「家族で訪れたい40代女性に」「日々の疲れを癒してもらうために」「自然いっぱいでのんびり羽を伸ばせる温泉宿の価値を届ける」の場合

・女子会プラン
・映えにとことんこだわったメニュー
・賑やかしい近隣の観光地の紹介

これらの情報を提供しても、コンセプトからはズレているので、ターゲットから見ると「ここに行く理由がない」と思われてしまします。

コンセプトは、「このアカウントはこんな情報を届けます!」というターゲットとの約束のようなもの。

これを守って、情報の上を行く「価値提供」ができると、ターゲットとの信頼関係が高まる。

やがて、見込み客からお客様へと信頼関係が育っていきます。

 

5. 発信できる素材を洗い出す

次は「ターゲットが必要としてる情報」を集めていきましょう。

例えば、温泉宿のアカウントであれば、

・お部屋の内装やアメニティの種類
・食事の写真や食事会場の内装
・温泉の効能やロケーション
・スタッフの対応の様子
・予約方法
・キャンペーンや割引のお知らせ
・周辺観光情報アクセス

など、もっと細分化すれば、ターゲットが知りたいことは山ほどあると思います。

これらを写真や動画で見せられるのか?
投稿に出演してもらうスタッフやモデルはいるのか?
スタッフに登場してもらう場合は、誰が出演可能か?
なども合わせて決める必要があります。

ターゲットが知りたい情報=ネタの数になるので、
投稿作成する前の段階で、決めておけることが多いと、後々の運用がラクになりますよ。


まずは、順番を知ることから

「うちもやったほうがいいよね」と感じた今こそ、Instagramの始めどきです。

行き当たりばったりの運用では、限られている大切な時間と労力を消耗するだけになってしましますので、

まずはアカウントを作る前に、目的を決めて、準備を整えることから始めてみてくださいね。

 

りっか

りっか

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