60代以上のシニア層を集客する場合、SNSやWEBはあまり効果が無い気がします。どのような集客方法がオススメですか?
シニア層のお客様は確かにSNSやWEBを見る世代とは少し違った集客方法や工夫が必要かもしれません。今回は年配のお客様をターゲットにされている店舗様の具体的な集客成功例を交えてお話しますね!
60代以上は総人口の約28%
2021年時点で、日本の60歳以上の人口は約3,570万人。これは、日本の総人口の約28%を占める大きな割合です。高齢化が進む中、60代以上の人口はますます増加していきます。
高齢の方をターゲットとしたビジネスも今から更に伸びていきますし、色々なビジネスでメインターゲットではなくてもシニア層のお客様もいらっしゃるというは、皆さんの感覚にも既にあるのではないでしょうか?
シニア層をターゲットとした業種・店舗
- 旅館、ホテル、温泉
- 薬局、健康食品
- ファッション、呉服、アクセサリー
- 美容関係(エステ、美容整形、化粧品、審美歯科、脱毛、ウィッグ)
- 高級ブランド(百貨店、ファッション、宝飾、貴金属、時計)
- サロン、整骨院、マッサージ
- ハウスクリーニング、家事手伝い、何でも屋
- 宅配弁当、宅配クリーニング、ほか宅配サービス
- タクシー、介護タクシー
- 運動器具、フィットネス、ジム
- ペット関連
- 寺院、仏壇、墓石、葬儀、終活
- 介護施設、病院、クリニック
- 習い事、講座
- スマホやパソコン教室
- 司法書士事務所、資産運用 等
このようにあげてみても多岐にわたり、またその店舗が地方や田舎にあるのか、それとも都会にあるのかで変わってきますが、高齢の方をターゲットとした業種は沢山ありますね。
シニア層といっても幅は広いですが、スマホやインターネットから情報を取らない層の方もいらっしゃいます。ということは、実は、広告費0円集客術とは相性が悪いんです。
この世代の方を集客するには、広告等の集客方法の方が手っ取り早いことも多いですが、このブログは広告費0円集客ブログですので、無料でできる方法も合わせてお伝えします。
では、早速、60代以上のシニア層の方をターゲットとしたとき、どのような集客方法が効果的かお伝えしていきます。
のぼり、看板
昔からある宣伝方法の、のぼりや看板は効果的です。
実際に店舗の前にあるのぼりや看板だけで集客できている、またその、のぼりや看板を定期的に変えるとそれに合わせてお客様がいらっしゃる。というお話も聞きます。
特に地方や田舎では看板やのぼりもよく目立ちますしオススメです。
【集客成功例】
・具体的なサービス名や悩みなどを入れる
(例:60代からの○○、不眠症改善、訪問○○、着物リメイク)
・イラストなどを使い親しみやすさを入れる
・文字サイズや色みに注意し見やすくする
・定期的に内容を変更する
(例:数ヶ月ごとに季節や新サービスに合わせて短期間で変更する)
【無料または格安で集客する方法】
・自店舗の前や壁面を利用し看板をつける
・自店舗の前にのぼりを設置する、のぼりデザインから入稿までの手法を覚える
・知人、友人の土地や壁面を利用し看板を直接立てる
(田舎などの場合、交渉次第で無料~年間1万円などで利用できる場合もあり)
テレビ、新聞、雑誌、ラジオ
こちらも昔からの手法ですが、テレビ、新聞、雑誌、ラジオなどから情報を取得しているシニア層の方は多いですよね。また若い方と違い、まだこれらの媒体の情報の信憑性も高いと思われている方が多いです。
テレビや新聞に取り上げられるとお店にはシニア層の方が沢山いらっしゃることが多く、1週間~2週間くらいは効果が続きます。
上記媒体に掲載してもらうには広告費を払うという方法もありますが、オススメの方法はプレスリリースを出す方法です。
具体的なプレスリリースの書き方や出し方はまた別のブログで紹介します。
プレスリリースの取材されやすいキーワードの1つに高齢の方や社会問題、地域問題というのがありますので、
自社でシニア層を対象とした無料のイベントをする、無料で施設等に訪問して社会貢献する、シニア層を対象とした新しい商品を開発し社会問題を解決する
などの切り口であれば、とても相性がいいので取材される確率はアップすると思います。
【集客成功例】
・プレスリリースを活用し無料で取材
・シニア向けのイベントや訪問、社会貢献をし取材される
・地方紙のコラムで執筆を依頼される(今書いてる人から紹介してもらう)
チラシ、折り込み、販促グッズ
こちらも昔からの典型的な集客手法、広告ですね。
・ポスティング
・新聞折り込み
・フリーペーパー折込み
・手配り
・飛び込み営業+手配り
・ターゲットが同じお店と協力
・回覧板
などの方法がありますが、ただの手配りは一番オススメしません。
チラシは数万部以上配って効果が出るような宣伝方法です。興味があるか無いかは関係なく数打てば当たるという考え方ですので、手配りは費用対効果が悪すぎます。ここは広告費をかけて折込みやポスティングを選択されてください。
新聞折り込みやポスティングって、結構お金がかかるんじゃないの?と思われるかもしれませんが、田舎や地方であれば、1枚3円~4円とかで出来きますし、人口自体が少ないので、商圏の全家庭に配っても数千円~数万円など、意外に安く出来る場合もあります。まずは相談して見積りを確認するといいと思います。
Googleで検索すると、地元の折込み会社が出来ています。価格などものっていますので、調べてみてください。
あとは、ターゲットが同じ異業種のお店さんとコラボするという方法もあります。宅配弁当屋さんに介護サービスのチラシを配って貰うなど、双方で協力関係が結べれば費用はかからないかもしれませんね。
年配の方は、チラシを持って来店されるというお話をよく聞きますので、シニア層をターゲットにされている店舗様は、検討されてみてください。
【集客成功例】
・費用対効果を測るために、チラシにクーポンをつける
・折込みやポスティングはやってみないとわからない
・1つの地域、媒体に拘らずローテーションしてみる
・保管して貰えるような工夫をする(ラミネート、マグネット付など)
・同ターゲット、異業種コラボ
シニア層にイチオシSNSはコレ
ここまでのお話は昔からあるアナログの宣伝方法でしたが、シニア層の方にはSNSは難しいでしょうか?
実は、そうでもないです!
私のオススメは、LINE公式アカウントです。
全SNSの中で最も日本国内の利用者が多いLINE公式アカウントなら、シニア層にも届く可能性があります。LINE公式アカウントはもともと、数あるSNSの中でも少し役割が違い、お客様とかなり深く繋がるツールです。
なんとなくお店の情報を知りたいかな、、ゆるく繋がりたいな、レベルのお客様が多いのがInstagramやX(エックス)など
それに比べ、LINEは直接お店の情報が自分のスマホに通知と共に届きますので、
お店の情報をちゃんと知りたい、、問い合わせたいという、興味レベルの高いお客様が多いですし、またそういうお客様を積極的に集めるべきツールです。
ですので、しっかりとLINE公式アカウントでシニア層と繋がれば、常に情報に囲まれ移り気な若い世代を集めるより効果があると思います。
LINE公式アカウントでお店の情報を伝え、1対1のコミュニケーションで、ファン化が進んだり、信頼関係を築くことができますのでオススメです。
【集客成功例】
・LINE公式アカウントは基本無料なので、まずは作ってみる
・数十万円~数百万円でLINE公式アカウントを販売する会社も多いですが、自分でするか、または初期設定のみを依頼で最初は十分
・シニア層の方はポイントカードが好きな方も多いので紙からLINEへの移行でスムーズに誘導
・クーポンの発行もオススメです
・業種にあわせて運用方法は変わります。同業種、異業種関わらず色々なLINE公式アカウントに実際に登録してリサーチしまくりましょう
【番外編】SNSがデジタル掲示板に
シニア層のお客様がSNSが苦手なら、逆にスマホ教室を定期的に開いてスマホを使いこなしてもらうという方法もあります。
少し面白い話ですが、本業とは関係なくスマホを教えてあげて、お店のInstagramやLINE公式アカウントをいれてもらいます。
すると、シニアのお客様は他のアカウントまでは追加されないので、InstagramやLINEがまるでお店の専用掲示板、電子チラシのような役割になってしまった、というお話を聞いたことがあります。意外にいいかもしれませんね。
スマホ教室まではしなくても、シニア層の方には、とにかく丁寧に、ゆっくりと寄り添ってスマホを教えてあげるとことができるいいですね。
まとめ
今回は、シニア層のお客様には、やはり昔ながらの集客方が効果的というお話でしたが、日々日々、スマホやSNSを使いこなすシニア層は増えていきます。
また、シニア層のお客様は、40代~50代の子ども世代がサポートしたり、商品やサービスの購入を一緒に検討したりしますので、
今のうちからアナログの宣伝方法とデジタルの宣伝方法を合わせて、集客されることをオススメします。色々試してみてくださいね。
コンサルタント
地方や田舎の小規模店舗のブランディングとSNS集客を得意とするプロデューサーの松岡菜々美です。新店舗のオープンから既存店の立て直し、リブランディング等、お客様をファンにするお店づくりを二人三脚、サポートしています。
TwitterとInstagramのフォロワー数を3ヶ月で3,000人増、リール動画1投稿最大30万回再生。1年間のメディア取材50件以上、Googleビジネスプロフィール閲覧数(1ヶ月)5万件以上増加などのプロデュース実績。
商工会議所や商工会の選定した専門家(エキスパート)として登録。セミナー・講演実績も多数。